東京都内で活動している劇団です。
写真1番下の右から2番目の男の子です。
彼と初めて会ったのは、大槌町の体育館で公演をする前、なっちゃんと、ゲタップで使っていた下駄が滑るので、下駄の裏にマツヤニを塗る作業をしに行った時でした。体育館近くでやるとご迷惑になるのでは、と、2人で上の方に、全員の下駄を持って上がって行きました。一面見渡せる高台のような所で、下に見える景色は、土と多少の瓦礫のみ。家々が並んでいたのであろう元の景色は私達には分からず、2人で下駄を手に、言葉をなくして立ち尽くしていました。そこで、車からゴミを捨てに出て来た直人と出会ったのです。
最初は照れ臭そうにうろうろし、「こんにちは」と言うと、「ひ~」とか笑って車に戻って行きました。
私達が作業していると、又来て、「何してんですかぁ?」「ここから見える景色どう思う?」「家全部流された」「同級生1人見つからないんだよね。太ってたから逃げられなかったのかな」とか口悪い割に、とてもせつない哀しい優しい顔をしていました。
「夜公演するからよかったら観てね」「用事あるから分かんね。多分行けねぇ」とか言いながら、前の方で、しっかり観てくれていました。
口は悪いけど、純粋で優しくてあったかくて、本当に可愛い、私にとっては1番ヤングな友達です。
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